2024年12月にオープンした「HAPPY STANDARD」は、青森県青森市新町1丁目8-5 パサージュ広場にある、青森県では数少ないタコスとスパイス酒を取り扱うお店です。
青森駅から徒歩圏内の新町パサージュ広場(青森市多目的交流広場)に位置し、青森駅東口から車で4分、徒歩5分とアクセスも良好。青森にんにく・りんごを使用した青森タコスをはじめ、自家製スパイスを使ったカクテル・ワイン・ビールや、カルダモンを漬け込んだウイスキーが楽しめます。
青森市でタコスを食べられるお店や、他では味わえない居酒屋さんを探している方、家族や仲間などと集まって食事をしたい方にぴったりのお店です。
この記事では、「HAPPY STANDARD」のメニュー、店内の様子、駐車場の有無などの店舗情報を詳しくご紹介し、実際に食べた料理のレビューをお届けします。(店舗情報は来店月(25年11月時点)のものです。最新情報は店舗の公式SNS・HPをご確認ください。)
「HAPPY STANDARD」までのアクセス・駐車場・外観

「HAPPY STANDARD」は、青森県青森市新町1丁目8-5パサージュ広場に建っており、青森駅東口から車で4分、徒歩5分とアクセスも良好。

新町のアーケード下からの店舗外観。
画像の中で、最もアーケード寄りにある角のテナントにて営業しているのが、同店舗となる。
オーナーさん曰く、夏場などの気温の高い時期は、パサージュ広場の店舗正面にテラス席を複数設けて営業しており、地元客はもちろん、全国各地からの訪問客で盛況との事。
なお、パサージュ広場には駐車場がなく、車が侵入できない設計となっているため、自動車での来店の際は、近隣に複数あるコインパーキングの利用がおすすめです。

パサージュ広場を別の角度から撮影。
同広場内だけでも様々な飲食店が軒を連ねているので、食べ歩きやハシゴ酒をするのもオススメ。
また、お手洗いは各店舗内にはなく、代わりに画像左端に写っている、ゴミ箱の裏手の共用トイレを使用することになる。

店舗出入口そばに設置してある看板。
青森県名物のりんごとにんにくを使用するなど、こだわりの詰まった青森タコスと、自家製カルダモンビールや、カルダモンウイスキー、スパイスサワーなどの自家製スパイス酒を楽しめる、青森タコスとスパイス酒セットの販売が目を引く。

店舗外観のガラス面。
インバウンド客も多く訪れる青森駅前の新町エリアだからなのか、英語での案内も記載されていた。
ちなみに、タコスなど一部メニューのテイクアウトも可能。
店内の雰囲気・座席

店舗の出入り口の扉を潜ると、カウンター席が広がっていた。

角には1卓のみであるが、テーブル席も用意されていた。

カウンター席から見た光景。
各種お酒が取り揃えられている他、いろんな種類のスパイスを漬け込んだウイスキー、ジン、キンミヤ焼酎なども用意してある。
見切れているが、プロジェクターも設置されており、訪問時は世界の有名観光地の景色が映し出されていた。
メニューの詳細
※撮影は2025年10月

メニューを見てまず感じた事。地味にチャージ料金なしは嬉しい。
ただし、22時以降に会計を行う場合は、注文内容とは別で深夜料金がかかる。
また、営業日や営業時間の詳細については、店舗のInstagramアカウントにて発信しているので、訪問前にチェックすることを推奨。
ドリンクメニュー

迷ったら人気メニューを頼んでおけば間違いない。
また、店員さんがメニューの詳細を丁寧に説明してくれました。

自家製カルダモンビールや、オリジナルスパイス酒が人気との事。
私もそうであるが、スパイス好きな方ならば、時間と財布と胃袋の許す限り、色々と飲み比べたり、通ったりすること受け合いのラインナップだった。



アルコール類は色々と取り揃えてあるので、自分好みの一杯を探してみては。

ソフトドリンクにも、スパイスを使用した自家製カルダモンソーダや、メキシカンモカラテがある他、青森県らしく、青森県産の葉取らずリンゴジュースなどもありつつ、オーナーが好きな沖縄さんぴん茶もあった。
フードメニュー

フードは、1番売れている青森タコスの他、青森タコライス、チーズケサティーヤ、おつまみにうってつけなマサラナッツがあった。
実際に食べた料理の感想
青森タコス(3P)(¥1,210税込)

まず注文したのは、「青森タコス」。※画像は3P(3個)
画像のように、木のプレートの上に盛り付けられて出てきた。
青森県出身の同店オーナーは、沖縄県に訪問した際、タコスの魅力に取り憑かれ、合計25回以上も通ったとの事。また、沖縄県のタコスのお店に限らず、東京都やその他各地でもタコスを食べ歩き、メニュー開発に試行錯誤を重ねた結果、オーナー達がこれだ!と思えるものが、「青森タコス」なのだと伺った。
青森タコスの特徴としては、
- 青森県のにんにくとりんごを青森タコス専用ソースなどに使用していること
- トルティーヤ(タコスの生地)には青森県のお米(米粉)を使用しており、油で揚げていないこと(小麦粉由来の成分のグルテンが米粉には含まれないので、食後の眠さやだるさを軽減する効果が期待できる)
- ミート(タコスの具)とソースには、着色料、保存料、うまみ調味料を一切使用していないこと(甘さを出す時に使用するてんさい糖は、白砂糖に比べて血糖値の上昇が緩やかで、体への負担が少なく、オリゴ糖が含まれているため、腸内環境の改善にも役立ち、健康的な甘さを楽しめる)
このように、ファストフードでありながら、健康的なものにしたいというオーナー達の想いがメニューに反映されている。

青森タコスには自家製のソースが添えられる。ソースはスイートか、チリの2種から選べる。

どちらか迷った時は、スタッフさんに詳しく聞いた方が良いかもしれない。
飲み物とのペアリングや、食べる人の好みを確認した上で、オススメを教えてくれる。
実際に食べた感想としては、まずトルティーヤ(タコス生地)が妙にモチっとしつつ軽やか。
他店のものと比べて、これは普通のトルティーヤとは一味違うと感じた。
タコミートやソースも、複雑なスパイシーさがありながら、甘みや酸味のバランスが取れており、どこかマイルド。噛めば噛むほど、肉の旨みがグッと引き出されている感じ。
それがシャキッとした刻みキャベツや、フレッシュなダイス状にカットされたトマトとよく合う。そして、カリッとしたフライのようなものと散りばめられたチーズ。
この日はオーナーさんと女性スタッフさんが二人でカウンター内に立っていたのだが、色々と料理のことを聞いているうちに、料理もドリンクも、唯一無二なものを目指して、何度も何度も作り直してレシピを開発したそう。もちろん、研究するための食べ歩きも欠かさなかったようで、タコスのお店は沖縄だけで25回以上も通っていると言われた。
この内容他をタコスを食べてから聞いたのだが、それも納得のおいしさである。
メキシカンモカラテ(¥880税込)

最初に青森タコスと注文したのは、このメキシカンモカラテ。
メキシカンとモカラテの組み合わせは初めてだったので、どんな味か全く想像がつかないまま注文。
どこかチョコレートのような風味や、唐辛子だけではないスパイスも混ざっているような感じもしつつ、甘い。
スタッフさん曰く、自家製のスパイスをブレンドしたシロップを入れており、チョコレートも入れているとの事。また、表面のトッピングには、レッドチリ(粉唐辛子)と乾燥したラズベリーを使用しているそう。
ちょっと変わり種なラテを飲みたい方には一度試してみてほしい。
自家製カルダモンビール(¥990税込)

自家製カルダモンビール。
カルダモンは、スパイスの一種で別名「スパイスの女王」とも呼ばれる。
カルダモンは、ショウガ科の果実で1~2cmほどの黄緑色の丸い実を付け、実の中にある2mmほどの黒褐色をした種子を乾燥させてスパイスとして使われるそう。
甘くエキゾチックでありながら、柑橘系のような爽やかな香りが特徴で、古くから世界中で利用されてきたと言われている。
料理では、カレーはもちろんのこと、チャイなどにも使用されることがよくある。
今回は、ビールにカルダモンの風味を移した物を頂いたわけだが、飲み始めから飲んだ直後の余韻まで、ビールの味わいや香りのほかに、良い感じでカルダモンの爽やかでエキゾチックかつ甘い風味が口や鼻を通り抜けていった。
単体でも美味しかったのだが、個人的に青森タコスとの組み合わせだと爆発的な相乗効果を産んでいるような印象を受けた。つまり最高。
ビール好きな方は一度味わって頂ければと思う。
オリジナルスパイス酒(¥990税込)

オリジナルスパイス酒。
ジン、ウォッカ、キンミヤ焼酎などのベース酒に、さまざまなスパイスを漬け込んでいる。上の画像はほんの一例だが、ジンに青森ヒバ、カルダモン、ジュニパーベリーとローズマリーをそれぞれ漬け込んでいる。
その他のスパイスのバリエーションは、メニューを参照するか、店員さんに瓶の香りの違いを嗅ぎ比べてみたいなどと言えば、大抵の場合は嗅がせてくれたので、自分に合う香りを探してみるのも一つの手。

こちらはウイスキーベースのスパイス酒。
画像真ん中のスパイスは、和名はクロモジで、オーナーさん曰く、和菓子を切り分けて食べるときに使う楊枝(ようじ)の素材として使われてる木らしい。

こちらはキンミヤ焼酎ベース。
同じスパイスでも、ベースの酒が変わるだけでガラッと印象が変わるので、そこに着目して、たとえばカルダモンのウイスキーと、カルダモンの焼酎とではどう言うふうな印象の違いになるのかと言った楽しみ方もありだと感じた。
ざっくりとした個人的な印象としては、お酒の飲み方(ストレート、ロック、水割り、ソーダ割り、お湯割りなど)にもよるところはあるものの、ウイスキーよりはジン、ジンよりは焼酎の方がライトな印象を受けた。

青森県らしいお酒を飲みたい方や、青森ヒバの香りが好きな方にはうってつけだと感じた。

店舗情報
まとめ・こんな人におすすめ

「HAPPY STANDARD」は、青森市にある、タコスやスパイス好きには最高のお店でした。
充実したメニューで、おひとり様から団体までどなたでも楽しめる、あたたかくオシャレで洗練された空間が店内に広がっておりました。
スタッフさんも気さくに接してくださって、お店のメニューのことから世間話に至るまで、色々と気軽に話せるので印象が良かったです。
「いろんな種類のお酒が飲みたい」「青森市でランチ、ディナーができる店を探している」「青森タコスや自家製スパイス酒が気になる」そんな方は、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

