十和田市にある「菓子工房 京甘堂」は、昭和の頃から地元で親しまれてきた老舗の和洋菓子店。季節のお菓子や焼き菓子など、どこか懐かしくて優しい味わいのスイーツが並びます。
お店は十和田市現代美術館から車で4分ほどの場所にあり、街ブラの途中にふらっと立ち寄るのにもぴったり。店内にはイートインスペースもあり、購入したお菓子と一緒に、コーヒーや紅茶などのドリンクをゆっくり味わえます。おひとり様でも、家族や友人とのお茶時間にも使いやすい、ほっと落ち着けるお店です。
この記事では、「菓子工房 京甘堂」のメニュー、店内の様子、駐車場の有無などの店舗情報を詳しくご紹介し、実際に食べた料理のレビューをお届けします。(店舗情報は来店月(25年10月時点)のものです。最新情報は店舗の公式SNS・HPをご確認ください。)
「菓子工房 京甘堂」までのアクセス・駐車場・外観

「菓子工房 京甘堂」は、青森県十和田市東十二番町20-25に建っており、十和田市現代美術館から徒歩21分、車で5分の位置にある。

店舗の出入口から出て左に向かうと、駐車場の案内看板が設置されていた。
この駐車場を奥へ進むと、普通乗用車が10台前後は停められそうな、舗装された駐車場が用意されていた。

こちらは、店舗出入口から右に出た側の駐車場案内看板。
どちらも同じ店舗の真裏にある敷地内駐車場につながっているため、出入りしやすい方から利用すれば良さそう。
店内の雰囲気・座席

お店へ入ると正面にあるケーキなどのショーウインドウがお出迎え。

焼き菓子コーナーもありました。
青森県らしい名前のお菓子屋、クッキー、パウンドケーキ、フィナンシェなど、いろんな種類の焼き菓子が置かれていました。

このコーナーのすぐ奥が喫茶スペースになっていた。

色とりどりの生洋菓子(ケーキなど)が陳列。

京甘堂のパルフェ。

いろんな種類のフルーツが散りばめられている。フルーツ好きならたまらないビジュアル。

ぽん太。

八甲田山(夏)。
八甲田山は、春夏秋冬の4種が季節に合わせて登場するので食べ比べも面白そう。

生チョコのショートケーキ。

モンブラン。
秋らしいスイーツの1つ。
見た目がよくありがちなモンブランとは異なるが、姿の栗の下が絞った栗のペーストになっていた。

ムラサキイモのタルト。
秋限定とポップに記載されていた。

生シュークリーム。
長年のファンが多く、人気との事。

マカロン各種。
見た目で選ぶもよし、味で選ぶもよし。選ぶ楽しさいっぱいである。

湖畔のおとめ。
十和田市といえば、十和田湖。十和田湖のシンボルといえば、湖畔の乙女の像。
チーズやバターを使用した焼き菓子が好きな方にはウケが良さそう。

武士道の心。抹茶サンド。幸運クッキー。

とろろさま。かぼちゃさま。

十和田湖から流れ出る、奥入瀬川(渓流)。
そんな奥入瀬川の辺りに自生する様々な緑をモチーフにしたお菓子。見た目にも可愛らしい。

支払いは現金のみ。(すべて税込価格)
今回は、喫茶スペースで食べたいケーキと飲みたいドリンクを選んでから席に着いたのだが、会計は最後にまとめて支払った。

カウンター席。
現段階では現金のみの支払い。

デコレーションケーキや、ウェディングケーキなどの予約も承るとの事。
※この記事は著作権の侵害その他を意図したものではありません。また、デコレーションケーキ等の注文は、あくまでも自己責任となりますので、予めご了承ください。
メニューの詳細
※撮影は2025年10月

喫茶コーナーのドリンクメニュー。
バラエティ豊かなラインナップで、ほとんどの人が何かしら飲みたいものがありそうだと感じた。
しかも、ケーキセットにすると、280円以上のケーキとの組み合わせに限るものの、ケーキの値段が3割引になるのも助かる。
なお、メニュー枠外左下にも記載があるが、朝9時からやっているのは嬉しい。
実際に食べた料理の感想
京甘堂のパルフェ(¥610税込)

「京甘堂のパルフェ」。
アイスクリームやソフトクリームが使われていないパフェであるが、そんなことが気にならないほど具沢山で、生クリームも惜しみなく入っている。

トップにはいちごやキウイ、オレンジなどのカラフルな果実がゴロゴロと盛り付けられていた。
その下の生クリームの層の下のは、ももがぎっしり。
アクセントにいちごソースが入っており、いろんな果実の味わい、そしてふわっとした甘さ控えめな生クリームが渾然一体となると、複雑な甘さや風味が混ざり合い、お口の中が幸せになった。
ぽん太(¥395税込)

包み紙のサイドの部分を広げるとアーモンドを砕いたものがまぶしてあった。
土台はロールケーキとなっていました。

ぽん太の顔の内部は、バタークリーム。
食べるとバターの風味の良さとチョコレートが混ざり合い、異なる甘さと口当たりが滑らかに溶け合って行くのだが、チョコレートの口溶けとバタークリームの口溶けの感覚が異なるのが、食べていて新鮮。バタークリームの後味がさっぱりしているため、それだけで次の一口がまたすぐ欲しくなった。
また、ロールケーキにもバタークリームが使用されており、ココア系のスポンジとの相性が最高。さらに、ただチョコやバターの甘さだけでなく、ベリー系のジャムが部分的に使用されていて、これまた抜群のコンビネーションを発揮。食べ飽きない構成に感じた。
八甲田山(夏)(¥500税込)

八甲田山は青森県民を代表する山の一つであり、それが視界に入る十和田市民や、その他の青森県民にとって、なじみ深い山である。
その山の名前を冠したケーキを他店ではまだ見たことがなかったので、名前と見た目のインパクトに惹かれます。

濃厚なマンゴーフロマージュとさっぱりしたココナッツムースのケーキ。
マンゴーの果肉がいくつかごろっと入っていた。
全体的に滑らかな口当たり。なめらかと少し違うのは、最下層のタルト生地の部分はしっとり。
マンゴーのトロピカルな香りの良さやまろやかな甘さに主張しすぎないチーズの味わいと滑らかさ、ココナッツのさっぱりとした風味の良さなどが合わさっていました。
生チョコのショートケーキ(¥550税込)

生チョコ。
外側はチョコレートでコーティングされていて、トップにはアクセントとしての銀の飾りと生チョコが。

チョコスポンジ、チョコレートソース、木苺ジャムを用いて多層構造にしたものを、チョコレートでコーティング。
外側がパリっとしており、内側はしっとりなめらか。
チョコスポンジ単体でもチョコ感が濃厚であったのだが、それに負けじとチョコレートソースと外側のチョコの追撃。
木苺ジャムの爽やかな酸味と甘み、特有の風味がアクセントとして加わることで、より一層チョコの魅力を引き立たせている印象。
モンブラン(¥480税込)

モンブラン。
ビジュアルからオリジナリティが感じられた。

このケーキにはすべての部分に栗が入っていました。
下部がしっとり栗入りロールケーキで、その上が栗のペーストを混ぜ込んだカスタード、トップにマロングラッセ、さらに外側を栗のクリームで包むという構成。
栗好きならこれを食べない手はないのではないかと思うほど、栗づくし。
シャインマスカット(¥600税込)

スポンジも、絶妙なしっとり加減なふんわり食感で、生クリームとのコンビネーションが絶妙。
シャインマスカットのややシャキッと弾力のある食感や甘さ、風味の良さとのコントラストがハッキリと感じられて、食べ飽きないうちにペロッと平らげてしまった。
店舗情報
| 店名 | 菓子工房 京甘堂 |
|---|---|
| 住所 | 青森県十和田市東十二番町20-25 |
| 電話番号 | 0176-22-0976 |
| 営業時間 | 販売 09:00〜21:00 喫茶 09:00〜18:00 |
| 定休日 | なし |
| 駐車場 | あり(店舗裏側の敷地内) |
| 支払方法 | 現金のみ |
| 座席 | カウンター席、テーブル席 |
| サイト | |
| その他 | デコレーションケーキやその他の注文については、電話または来店にて相談可 |
まとめ・こんな人におすすめ

「菓子工房 京甘堂」は、十和田市で落ち着いたスイーツ時間を過ごしたい方にぴったりのお店です。
昭和から続く老舗ならではの安心感と、手作りならではのやさしい味わいが魅力で、ケーキや焼き菓子はどれもどこか懐かしく、ほっと和む美味しさ。
店内にはイートインスペースもあり、コーヒーや紅茶と一緒にゆっくり味わえるため、カフェのように利用できるのも嬉しいポイント。
「十和田市でスイーツを食べたい」「静かな空間でお茶したい」「洋菓子店のケーキや焼き菓子が好き」という方には特におすすめ。美術館やショッピングの途中に立ち寄れる立地の良さもあり、地域に根ざした温かい雰囲気と優しい甘さを求める人に、ぜひ一度訪れてほしい一軒です。
